"現実の方で忙しく、あまりゲームする時間もとれなかった時期がありました。
家に帰っても妻のちょっとした言動にイラっときたり、子供たちにも小言が多くなり、そんな自分がイヤになりました。
仕事がひと段落してようやくゲームができるようになったものの、何をやっても夢中になれず、ただ落ち着かない気分のままで夜更かしする日々。
なんとなく釣りがやりたくなり、久しぶりにどうぶつの森を起動しました。すると、案の定メールがたくさん。ちょっと鬱陶しかったのですが、一応、目を通しておくか・・・と読んでいたら、そのうちの一通を見てハッとしました。
こんにちは。おげんきですか?
うまくいかないことだらけですが、
ここにきたころをおもいだして
がんばってください。
始めた頃に、未来の自分にあてた手紙でした。
子供たちと一緒に、この村での生活を楽しもうとはりきっていた、ほんの数ヶ月前のできごと。子供が生まれた日のこと。結婚した日のこと。就職した日のこと。いろいろなはじまりの日が脳裏によみがえり、家族が寝静まった夜中に一人で泣きました。
忙しくてつい・・・は言い訳です。幸せになろうと張り切る気持ちなくして幸せには近付けないのです。
このゲームのおかげ、とは言いません。でもきっかけをもらえました。ありがとう。"
"
昔、店の中いっぱいに、枯葉を敷きつめた古本屋があって、客の評判だった。
客はカサカサと落ち葉を踏みながら、書棚の本を探すのである。
何という風流だろう。
主人は近所のお屋敷をのぞいては、美しい枯れ葉を見つけると、
すみません、譲って下さい、と頼んで、用意のビニール袋に詰め込むのである。
あなた何屋さんですか? と聞かれて、はい、落ち葉屋です、と答えた話が残っている。
"